投資家のきもち

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「うちはVCから資金調達できますか?」
「VCから調達したいんですが、資本政策見てもらえますか?」

こういうご相談を顧問税理士・公認会計士として受けた場合、資本政策を考えて、VCとのMTGをアレンジする場合もありますが、まずは経営者の方と将来のビジネスの方向についてお話しすることにしています。

特に、資金調達が時期尚早と思える会社やビジネスモデルが投資家向きで無い会社の場合は、まず、投資家のきもちをお伝えして、それが経営者の考えと合致するか確認することにしています。

まず、VCはホームランを狙う人達なので、ビジネスが急拡大する可能性があるかどうかに興味が有ります。

安定的に売上が伸びていても、労働集約的な業務受託については、投資対象として興味を示しません。
VCにビジネスの健全性をアピールしても、ポルシェが好きな人にプリウスの燃費の良さを語るようなものなのです。

“お金を入れたらスケールするか?”

これが、VCの一番気になるところなので、まずは経営者の方向性と合っているかどうかが重要になってきます。

そして、彼らは経営チームのメンバーを重視します。

優れた実績を持つ経営チーム、例えばエグジット経験があったり、サービスの開発・運営をしたことがあったりすると、投資家は評価しますし、一方で計画は素晴らしくても、”その面子でやりきれないだろう”と思えば投資することは無いです。

”開発が本当にできるのか?”
”マーケティングの施策が実行出来るか?”

このようなVCの問いに対して、経営者が考えている将来のビジネスのオペレーションを具体的にきっちり説明出来ることも大切です。

外部投資家から資金を入れると、開発に必要な人員が確保出来たり、マーケティングにコストをかけられるので、アクセルが踏まれビジネスが急拡大します。

一方で、エグジット(IPOもしくはM&Aによる事業売却)にコミットし、全速力で走る事になります。

資金調達しやすい環境にはありますが、安易に調達に走らず、しっかりと覚悟を決めてからVCとお話しすることをお勧めします。

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