保険を勧められたら

insurance
保険会社の営業さんがやってくる。

何回聞いてもアタマに入らない。
そして、なんとなく騙されてる気がして身構えてしまう。

そんなご経験は無いだろうか?

保険はいろんな利用方法があるのだが、
30〜40代の経営者にとってわかりやすくメリットが有るケースは、

1.節税のために短期間で利益を繰り延べる(節税型)
2.経営者の退職金を確保しながら節税する(退職金型)

のいずれかだと思う。

節税型の仕組みは簡単に説明するとこんな感じ。

全額損金で経費計上できるので、支払時の税金を抑えることができる。
解約返戻率(払った金額に対して、解約時に戻ってくる金額)は70%程度しか無いが、
税金を考えると、保険を入らない場合よりは、10%くらいお得になる。
この保険のデメリットは、2〜3年支払い続けないと返戻率が低いので、
まとまったお金が必要になることと、解約時に益金となるため、
何か経費が発生する時期に解約しないと節税の意味が無いことだ。
また、解約のタイミングも返戻率の高い時期に行わないと意味が無いが、一定期間
を過ぎると返戻率が極端に下がる。

どんな会社に向いているのだろうか?

例えば、イベント会社で、2年に1回行われる東京モーターショーの時期は売上が多
額になるが、売上が極端に減る年もあるといった会社には有効だと思う。

さて、次の退職金型は半額損金(半額資産計上)になる。よって、短期的に経費計上
して節税をするのにはあまり向いていない。ただし、20年も払い続けていると返戻
率は100%近く、税金も考慮すると120%近くになる。20年以上かけて20%しか増えな
いけど、損はしない感じだろうか。

こちらはキャッシュフローがカツカツで無い限り、どの業種のどんな会社にも向く
と思う。実際に保険会社の営業マンに聞くと、売れている商品だそうだ。

保険会社の営業マンが来ても身構えず、仕組みを聞いて、さらに他社とも比較すれ
ば、会社の状況にあった保険選びができると思う。

NEWS一覧ページ
あおば国際会計事務所TOPページ|東京文京区の税理士・公認会計士