IPOコンサルのタイプ

高層ビルと新芽
主幹事証券が決まってIPO準備を始めるとき、社内リソースでは不十分なことに気がつきます。

上場準備のためだけに1名採用すると上場後の処遇に困るため、多くのケ
ースで作業をアウトソースすることを選択します。そこで、どのIPOコン
サルタントに頼もうかという話になります。

IPOコンサルの主要プレイヤーは、監査法人出身者、もしくは証券会社の
公開引受部出身者のいずれかで占められていますが、さて、違いは何でし
ょうか。どこに依頼するのが良いのでしょう。

主幹事のアドバイスを受けながら会社が作業を行うもののうち、主要な
ものには次のようなものがあります。

1.資本政策
2.予算制度の構築
3.規程の整備
4.申請書類(Ⅰの部、Ⅱの部)の作成
5.内部統制の書類整備

資本政策は株式市場についての見識がないとアドバイスできないため、監
査法人の勤務経験だけでは不十分です。そして、監査法人の経験だけです
と、株式市場の視点が抜け落ちている上に、主幹事や東証の審査ポイント
についても十分理解していません。また、証券会社との折衝するスキルは
期待出来ません。また、一方で、内部統制の書類やⅠの部は会計基準の理
解や監査経験がないと作成ができないため、手を動かして資料を作って欲
しいなら、監査法人での監査経験は必須になってきます。そして、公開引
受部だけの経験ですと、監査法人と会計処理について専門的な話し合いが
できません。

ですから、外部にアウトソースする場合は、監査法人で上場会社の監査経
験があり、かつ、公開引受部で上場準備コンサル経験がある公認会計士が
在籍しているコンサルティング会社に依頼するのが安心です。実際にこの
タイプのコンサル会社は案件が多過ぎて仕事が回らないそうです。

個人的には、さらに、エクイティストーリーを描けるIRに長けたIPOコン
サルタントがいればベストだと思います。

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