モンテカルロシミュレーション

montecarlo

IT業界の未上場会社の新株予約権の有償発行を行うとすると、株価のボラティリティが高くなり、結果として、新株予約権の時価(払込金額)が高くなってしまいます。

そのため、行使条件を付した新株予約権の設計を行うことで、新株予約権の時価を抑えたいというニーズがあります。

行使条件を設定すると、ブラックショールズや2項モデルではシミュレーションが難しくなるため、一般的には、モンテカルロシミュレーションという手法を利用します。

モンテカルロはリゾート地で有名なモナコ公国にあるカジノやF1レースで有名な地区の名称です。

モンテカルロ・シミュレーションは、このモナコのカジノが元でついた名称です。カジノのルーレットの数字ように、予測ができないランダムな数のことを「乱数」といいますが、「前もって予測できないこと」をシミュレートするのが モンテカルロ・シミュレーションです。具体的には、株価の動きを幾何ブラウン運動で捉え、コンピューターで株価の動きをシミュレーションします。

モンテカルロシミュレーションによる新株予約権の評価をするには、金融工学の専門的知識(具体的には、欧米の投資銀行でのデリバティブ商品開発業務の経験)が必要になるため、会計事務所(税理士や公認会計士)では対応が難しいとされており、専門の算定機関に依頼するケースが多いです。

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