IPOを目指すスタートアップと税理士

Taxes

以前、起業したてのスタートアップやベンチャー企業が顧問税理士を探すとき、
税理士のバックグラウンドを確認しましょうという記事を書きました。

スタートアップの税理士の選び方

今回は、IPOを目指すスタートアップが税理士・会計事務所を選ぶ時の基準について
お話ししたいと思います。

IPOを目指すスタートアップが、税理士を選ぶ時は、

”CFOをフルタイムで雇うまでのつなぎとして税理士に相談出来るか”

ということを選ぶ基準にすると良いと思います。

起業したてのスタートアップがCFOをフルタイムで雇うのは、
資金的な成約でかなり厳しいと思います。しかし、VCからの
資金調達を始め、ファイナンスに詳しいスタッフがチームに
いると経営者としては心強い限りです。

スタートアップが成長して、フルタイムのCFOを雇うまでの
期間限定として、税理士・会計事務所に相談出来れば、
経営者としてはとてもありがたいのではないでしょうか?

では、どのような税理士を探せば良いかということになりますが、
具体的には、下記の3つが重要だと思います。

1.ビジネスモデル
2.コーポレートファイナンス
3.上場準備

では、順に説明をしていきましょう。

1.ビジネスモデルについては、スタートアップのビジネスモデル
について理解があるかが大切です。

IT系のスタートアップであれば、実際のIT企業で経営企画室、
事業部、経理部で事業に関わった経験のある税理士がいいでしょう。

IT系のクライアントが多い税理士でも良いですが、実際に1社でも
会社の中で事業に関わった税理士の方が、当事者として実務に関わ
っているので、格段により良いアドバイスが得られる思います。

具体的には、ビジネスモデルを考える上で、税務上どのような問題が
あるか、会計上どのような処理をするべきかということを適切に教え
てくれると思います。

2.コーポレートファイナンスについては、資金調達、資本政策について
精通しているかが重要になってきます。

VCや事業会社で投資経験のある税理士、あるいは事業会社のCFOとして
VCから資金調達をした経験のある税理士を選ぶと良いでしょう。

資金調達や資本政策については、税務とは異なる分野であるコーポレート
ファイナンスの知識が必要で、かつ、経験が重要なので、
知識や経験があるかきっちり判断しましょう。

3.上場準備については、上場準備に必要な、開示や内部統制について
詳しいか。

上場を目指すスタートアップとしては、上場を本格的に考えたとき、
具体的に証券会社や監査法人の選定をどうするべきか、何から手を
つけて良いか、開示書類についてはどうするべきか、ということに
相談出来る税理士が望ましいと思います。

もちろん、実際に上場準備を開始する時は、
CFOをフルタイムで採用する事になりますが、
どのような経験があるCFOを雇うべきかという事まで、
税理士・会計事務所に相談出来れば経営者も心強いと思います。

あなたのビジネスモデル、成長ステージに応じて、適切な税理士・
会計事務所を選んでください。

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