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2025.05.03(土)

上場準備企業のエクイティストーリーとは|主幹事選定・ロードショーに向けたIR戦略の作り方

上場準備企業のエクイティストーリーとは|主幹事選定・ロードショーに向けたIR戦略の作り方

上場を目指す企業のエクイティストーリー

直感と論理をつなぐ

IPOを目指す企業にとって、エクイティストーリー(Equity Story)は非常に重要な役割を果たします。単なる数字の羅列では伝わらない企業の魅力を、投資家の心に届けるための「物語」として機能します。

Definition

エクイティストーリー(Equity Story)とは、企業が株主や投資家に対して、自社のビジネスモデル・経営戦略・競争優位性・成長可能性を効果的に伝えるための物語やメッセージです。定量的な情報だけでは伝えきれない企業のビジョン・ミッション・組織文化を、具体的なエピソードや物語を交えながらナラティブに語ることで、投資家の深い理解と共感を引き出します。

エクイティストーリーの構成要素
ビジネスモデル何で稼ぐか
経営戦略どう成長するか
競争優位性なぜ勝てるか
投資家に響く「物語(ナラティブ)」として統合

エクイティストーリーをナラティブに語ることにより、企業の定量的な情報だけでは伝えきれないビジョンやミッション、組織文化を効果的に投資家へ届けることができます。これにより、企業の魅力を最大限に引き出し、今後の成長の道筋を可視化することにつながります。

エクイティストーリーの6つの効用

エクイティストーリーを強力なツールとして活用することで、以下の6つの効用が得られます。

🤝
共感
Empathy

人は論理よりも感情に基づいて意思決定することが多いとされます。ナラティブを通じて投資家の感情に訴えることで、より強い関心と感情的なつながりを生み出します。

💡
記憶
Memorability

ナラティブ形式の情報は、単なるデータよりも記憶に残りやすいです。静的な情報を動的な情報に変換することで、企業のビジョンや戦略が投資家の記憶に定着します。

🔍
理解
Clarity

複雑なビジネスモデルや成長戦略も、ナラティブを用いることでわかりやすく伝えられます。物語の形式で語ることで、投資家が企業の現状や将来の展望を理解しやすくなります。

🏆
ブランド
Brand Trust

企業の歴史・創業者のビジョン・困難を乗り越えた経験を伝えることで、信頼感が醸成されブランドイメージが高まります。社会的意義のあるミッションは特に効果的です。

差別化
Differentiation

多くの企業がIPOを目指す中で、独自の物語を持つ企業は投資家の記憶に残りやすく、他社との明確な差別化が図れます。

🌱
長期的視点
Long-term Relationship

投資家との感情的なつながりを築き、長期的な関係構築の基盤を作ります。従業員・パートナー企業など、マルチステークホルダーとのコミュニケーションにも有効です。

エクイティストーリーが必要になるタイミング

エクイティストーリーは、IPOプロセスの各フェーズで活用されます。特に以下のタイミングで重要な役割を担います。

IPOプロセスとエクイティストーリーの活用タイミング
資金
調達
★ 投資家向け説明
上場準備
開始
コンセプト策定
主幹事
選定
★ 初版作成
審査・
申請
内容精査・更新
ロード
ショー
★ 投資家説明
上場
継続IR活用

特に主幹事選定のタイミングでは、証券会社に対して、自社の魅力を的確に伝えるエクイティストーリーが必要です。またロードショーでは、機関投資家に向けてエクイティストーリーをプレゼンテーションし、需要(ブックビルディング)を形成していきます。

エクイティストーリーは一度作って終わりではなく、上場後のIR活動においても継続して活用される、企業の「核となる物語」です。

あおばアドバイザーズのIR支援サービス

あおばアドバイザーズには、IRデザイナーが在籍しており、上場準備中のスタートアップ・成長企業に向けたIR支援サービスを提供しています。エクイティストーリーの策定から投資家向け資料の制作まで、一気通貫でサポートします。

📖
シリーズA〜C
エクイティストーリーの策定
🏦
主幹事選定支援
証券会社へのプレゼン資料作成・選定プロセスのサポート
お問い合わせ多数
📊
ロードショーマテリアル作成
機関投資家向け説明資料のデザイン・コンテンツ制作
お問い合わせ多数

特に主幹事選定時のプレゼン資料ロードショー向けマテリアルのご依頼・ご相談が多く寄せられています。上場準備の早い段階からご相談いただくことで、エクイティストーリーの策定と企業価値向上を目指すことが可能となります。

CASE STUDY

実際の上場事例で見るエクイティストーリー

スタートアップ東京ブログでは、実際の新規上場企業を題材に、投資家を動かしたエクイティストーリーを分析しています。エクイティストーリーの「作り方」を、具体的な事例から学べます。

📎 関連記事:上場準備に強い税理士の選び方を解説した「IPO準備に強い税理士の選び方と税理士の変更」も合わせてご覧ください。

この記事の著者

原田 潤(Jun Harada)

公認会計士・税理士/あおばアドバイザーズ株式会社

監査法人にてIPO支援、野村證券投資銀行部門でM&Aアドバイザリー業務に従事する。その後、ヤフー・ライブドアで経営企画・新規事業開発・M&A業務・事業再生を担当する。シェアリングエコノミー領域での起業を経て、2012年にあおば国際会計事務所を開設。2014年にあおばアドバイザーズ株式会社を設立し、2018年に神宮前あおば税理士法人を共同設立。IT企業/投資銀行/監査法人/起業で培ったノウハウと経験を基に、ファイナンスと会計・税務サービスを提供している。上場会社の社外役員を歴任。

よくある質問

エクイティストーリーはIPOのどのタイミングで作ればいいですか?
主幹事選定までにコンセプトの初版を作るのが目安です。その後、審査・申請フェーズで内容を精査し、ロードショーでは機関投資家に対して自社の魅力をアピールします。上場後のIR活動でも継続して活用するものなので、早めに着手するほど戦略が磨かれます。
エクイティストーリーに盛り込むべき要素は何ですか?
「ビジネスモデル(何で稼ぐか)」「経営戦略(どう成長するか)」「競争優位性(なぜ勝てるか)」の3つが基本要素です。これらをバラバラに伝えるのではなく、投資家の共感を引く「一本の物語」として統合することが重要です。
主幹事選定でエクイティストーリーが必要な理由は何ですか?
主幹事証券会社は、引受判断のために企業の成長ストーリーを精査します。「なぜこの会社が上場するに値するか」を明確なエクイティストーリーとして伝えられると、有力な証券会社との交渉を有利に進めることができます。

IR支援について、まずはご相談ください

エクイティストーリーの策定から主幹事選定、ロードショーマテリアルの制作まで、
あおばアドバイザーズのIRコンサルタントがサポートします。初回相談は無料です。

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